富士山めぐり 稲取岬・城ヶ崎海岸・十国峠篇 2014/04/25

下田を後にし、本日の最初の見学地稲取岬に向かった。稲取岬へは駐車スペースの関係で行けないということで、稲取温泉からの見学となった。しかし何も見えず、結局、稲取岬は車窓からの見学となった。

次の見学地、城ヶ崎海岸に向かう途中、「はりつけの松」を見ることが出来た。片瀬の海岸の近くにある大きな松。寛政5年(1793年)に老中松平定信が異国船に対する護衛と海岸防備をかねて植えさ
せた松。従って、ここは昔松林だったらしいが、現在は数本の松のみとなっている。この松には伝説があって、その昔、身分の離れた恋仲の二人が身分差が書かれた龍淵院の戸籍を焼いたため捕らえられこの松の下で処刑されたという。以来、いつの日からか、 この松の「まつぼっくり」を恋愛や夫婦円満のお守りとして待ち帰る人が後を立たないという。

ライオン岩、なるほど角度によって横たわっているライオンのように見える。
八幡野観音像、お寺に建っているものと思っていたが、なんとそば処「観音亭」に建っていた。結構ドデカイ。
 

                下田方面                                                    稲取岬方面             (稲取温泉)

稲取岬(車窓)

はりつけの松(東伊豆町片瀬 車窓)

ライオン岩(東伊豆町大川 車窓)

八幡野観音(そば処観音亭 車窓)


城ヶ崎海岸。添乗員に吊橋まで行きたいと言ったら時間的にぎりぎりだという。それでもとりあえず行って見ることにしたがなるほどゆっくりと見学する時間的余裕はなかった。バスに戻ったのは制限時間ぎりぎりだった。

城ヶ崎海岸は、大室山が約4,000年前に噴火したとき溶岩が海に流れ出し、海の侵食作用で削られてできた、約9kmにわたる雄大な出入りの激しい溶岩岩石海岸である。 海岸線に沿って地元の漁師からそれぞれ名前がつけられているようだ。例えば「穴口」。松林の続く溶岩磯の中に穴口がある。流れ出た溶岩流跡がトンネルとなりそのトンネルが陥没して上部に穴ができたという。そこから「穴口」とつけられたかもしれない。

門脇吊橋。 長さ48m、高さ23mの海の吊橋である。 「かどかけ」と門脇岬の間は4,000年前に大室火山の溶岩流が、表面の冷却した部分を残して海面に流れ出して行った跡で、台地のうしろに大きなくぼ地を残している。高所恐怖症の私が恐る恐る覗いて見た。まさに断崖絶壁と言うにふさわしい。 

つばくろ島はアマツバメのコロニーとなっているらしい。写真からは分かりづらいが「つばくろ島」と「半四郎落し」は離れていて断崖絶壁となっている。従って、外敵は少なく(唯一カラスが幼鳥を狙うらしい)繁殖の場にしているようだ。
半四郎落しには悲しい伝説があるようだ。

伊東市に近づくとなにやら変わった仏像が見えてきた。うさみ観音寺の観音像だった。
伊東市から十国峠に向かう峠で「みかんの花咲く丘歌碑」があった。写真では窓ガラスに洋服などが映りだされ少々見にくいが、書き上げたのはこの伊東市だったようだ。作曲した海沼實は伊東線に乗りみかん畑が見える国府津(こうづ)駅(小田原市) から書き始め、宇佐美駅(伊東市)に着いた時完成したといわれる。

十国峠に着いても依然富士の山は姿を現してはくれなかった。十国峠ゲーブルカーに乗って十国峠展望台から眺めようかと思ったが諦めた。
 
城ケ崎海岸
つばくろ島
城ケ崎海岸
門脇吊橋 門脇岬
うさみ観音寺(車窓) みかんの花咲く丘歌碑(車窓)
十国峠 箱根峠(車窓)