ワイドに巡る旅 阪九フェリー・竹田城篇 2014/11/06〜07

九州の観光も終え、阪九フェリーで大阪へと向かう。ツアーでは1等個室を与えられたが、腕を骨折した妻は大浴場に一人で入ることが出来ないため、浴室が付いている特別室を希望したが、残念ながら満室とのことで利用できなかった。私だけ行ってみた。想像以上の大きさでゆったりと入ることができたが、ゆらりゆらりと揺れながら湯船につかる気分はあまり良いものではない。船酔いしやすい人にはお勧めできない。フェリーでの宿泊は二人とも初めての経験で慣れておらず、熟睡することができなかった。
新門司港を17時30分に出発し、朝6時泉大津港に到着すると同時に下船するため3時に起床し、5時の朝食と朝は実にあわただしい。メニューもそれほどなく牛乳などはあっと言う間に売れきれとなった。
フェリーでの移動は良い経験だったが、窓口の対応も良くなくあまり良い印象はなかったため今後は出来れば避けたいと思った。

 

阪九フェリー やまと 1等個室
 
誰が築城したのか不明となっている謎の山城、竹田城。山城遺跡として全国でもまれな完存する遺構であり、虎が臥せているように見えることから「虎臥城(とらふすじょう・こがじょう)」とも呼ばれている。秋から冬にかけてのよく晴れた早朝に朝霧が発生することがあり、この雲海に包まれた姿や竹田城から見下ろす風景は、まさに天空に浮かぶ城を思わせ、いつの間にか「天空の城」・「日本のマチュピチュ」とも呼ばれるようになった。
フェリー下船後、泉大津港から「山城の郷」まで観光バスで移動し、そこからは専用のバスに乗り換え中腹駐車場へと向かう。「山城の郷」にはすでに多くの観光客が押し寄せていた。到着前まではどしゃ降りの雨だったとかで、駐車場がぬれていたが、天が味方したのか、その後は青空が見えるほど天候は回復した。

中腹駐車場から100m下ると竹田城登山道入口があり、ここから気合をいれて歩きだした。最初は元気だった人も400m付近になるとさすがに息が上がってきたようだった。大手門まで後250m付近に着くと麓にある表米神社へ向かう道路が右手に、もう少し行くと、左手に登山道の出口があった。竹田城は一方通行で北千畳・大手門から三の丸・二の丸・本丸・南二の丸・南千畳と歩き下山となる。

一般的には雲海上の竹田城を見るのには、朝来山にある立雲峡からがいいとのことだが、プロにとっては隣に位置する金梨山(かなしやま)が撮影ポイントのようで立雲峡よりも絶景とのこと。ただし、金梨山は立雲峡に比べ整備されておらず、登山するにはそれなりの覚悟がいるらしい。なるほど、竹田城から二つの山を見てみたが、竹田城に向かってほぼ正面にあるのが金梨山。どう見ても金梨山から見た方がいいようだ。

南千畳にある石碑。何が書いてあるのか、解説する看板もなかったが、あとでネットで調べれば分かるだろうと思い、とりあえず撮ってみたがこれが大きな間違い。南千畳にある石碑、全てが「謎の石碑」になっていた。そこで、「情報館 天空の城」に電話して聞いてみた。なんと芭蕉の句が彫られているらしい。その句が下の句。
夏草や 兵共が 夢の跡
これは、芭蕉が岩手県平泉高館で詠んだ句。なぜここにあるのか、いつ建立したのかまでわからないらしい。やはり、「謎の石碑」のようである。

 

南千畳・南二の丸・天守

南二の丸・天守・二の丸・見付

南千畳から見た竹田城

中腹駐車場  「山城の郷」からの専用バス

竹田城登山道入り口(大手門まで700m)

大手門まで600m

大手門まで500m

大手門まで400m

大手門まで250m

表米神社へ向かう道路 竹田城 下山ルート出口

大手門まで200m

大手門まで100m

通行料金関所を通過

大手門間近 竹田城址石碑
見付より南千畳方面 金梨山(かなしやま)立雲峡よりも絶景とのこと
和田山JCT方面 大倉部山 播但連絡有料道路
三の丸 三の丸 本丸・天守(奥)
三の丸 大手門 二の丸 本丸・天守(奥)
金梨山(左)   立雲峡・朝来山(右) 二の丸付近
弐の門 本丸・天守
花屋敷 山城の郷方面 南二の丸
謎の石碑(南千畳) 芭蕉の句碑? 南千畳