2年ぶりでやってきた函館。津軽海峡線の列車の揺れのひどさは相変わらずで、それでもその揺れが何となく懐かしくなった。久しぶりに会った函館駅前の「OYAKO」のモニュメント、変わらぬ仲の良さだ。
大門横丁。明治40年の大火以降、函館随一の色町として繁栄を極めた「大森遊郭」。その入り口に巨大な門がそびえていたのが「大門」(だいもん)。昭和30年代まで続いたこの地区の繁栄も、北洋漁業の衰退や郊外への大規模店舗の進出に押されて商店・飲食店の転業・廃業が相次ぎ、次第に空き地・空き店舗が目立つようになった。このためJR函館駅新駅舎の建設を機に
昭和17年、この街の活性化を願って大門横丁が誕生した。
ひし伊
。明治38年建造の土蔵。
昭和9年に起きた箱舘大火をくぐりぬけた黒漆喰の外壁が目印。建設当時、質屋だった「ひし伊」も現在は、「茶房ひし伊」と「古きものなどなど」の二店舗となっている。
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