加賀屋に泊まる北陸の旅 山中温泉・百済寺篇  2013/11/16〜17

この旅行の最終宿泊地は、加賀山中温泉<吉祥やまなか>。ここでも嬉しいおもてなしがあった。ロビーラウンジでの「舞唄の夕べ 」。1300年の歴史をもつ山中温泉。日本の座敷唄の中でも名曲中の名曲と言われる「山中節」(加賀市指定無形民俗文化財)は、その昔「湯ざや節」と言われ、江戸中期(元禄)より唄い継がれた温泉民謡。「舞唄の夕べ」では「山中座」に出演の芸妓さんが、温泉情緒漂う伝統の唄と舞で「山中節」を披露してくれ、最後は宿泊者も交えた「山中音頭」で賑やかにお開きとなった。
翌日、散策路があるということで、早朝、ホテル周辺を歩いてみた。早朝の雨上がりということもあって、山々はかすんで見えたが日が差せばきれいに見えたと思う。

黒谷橋近くに芭蕉堂がある。何でこんな所にと思ったが、芭蕉は「奥の細道」の旅で山中温泉に9日間滞在したという。大分気に入ったようで、山中温泉には「漁火に河鹿や波の下むせび 」「山中や菊は手折らし湯のにほひ」の2句が刻まれている句碑があるようだ。それにしても芭蕉の行動範囲の広さにあらためてびっくりしている。

しらさぎ大橋より黒谷橋を望む 川は「大聖寺川 (だいしょうじがわ)」
舞唄の夕べ( ロビーラウンジにて)
芭蕉堂 黒谷橋
黒谷橋より鶴仙渓を望む 黒谷橋よりしらさぎ大橋を望む


この旅行最終日の最初の見学地、百済寺(ひゃくさいじ)。初めこの寺を「くだらじ」と呼んでいたが、実にくだらない読み方でした。紅葉はまだ早かったようだが、それでも結構美しいと思った。
「天下遠望郷庭」から見える風景は、遠く比叡山・琵琶湖・安土城を望め、まさに「天下遠望」。残念ながらうす曇りで今回見る事はできなかったが、それでも絶景ポイントには変わりない。
紅葉はまだ全体的に早いと言う感じがするが、それでも赤や黄色の鮮やかさは見事。

天下遠望郷庭
本坊近くの駐車場 左手「本坊」 右手「表門」
本坊庭園の通路 本坊庭園
本坊庭園
天下遠望郷への通路 仁王門
弁財天 本堂
本堂内部
鐘楼 弥勒半跏石像 (みろくはんかせきぞう)
本坊駐車場前 なだら坂(脇参道)
なだら坂(脇参道)