伊勢神宮・紀伊半島旅行 那智大社・青岸渡寺篇  2013/09/20 

 

熊野本宮を後にしやってきたのは熊野古道。到着したのは夕刻でだいぶ日が翳ってはいたが、天気が良かったために何とか写真を撮ることができた。
初めに行ったのが那智大社。
昔から那智大瀧を神としてあがめ大己貴命(飛瀧権現)・夫須美神(伊弉冉尊)を祀ってある。初めは神だけを祀ってあったがやがて仏教が伝来し、古来の神々と仏とを併せてまつる、いわゆる神仏習合の信仰が行なわれるようになった。
その後、熊野三山の他の2社(熊野本宮大社、熊野速玉大社)では、明治の神仏分離令により仏堂が廃されたが、那智では観音堂が残され、やがて青岸渡寺として復興したという。
那智大社の奥にあるのが青岸渡寺。ここの境内から見る三重塔・那智大瀧は絶景。
 

青岸渡寺三重塔と那智大瀧
表参道の入口 一の鳥居
石段(467段) 二の鳥居
那智大社 御県神社・八神殿
青岸渡寺 山門


次に立ち寄ったのが飛瀧(ひろう)神社。大瀧を神としてあがめた最初の神社。仁徳天皇5年(317年)に現在の那智大社に移ったようだ。従って、ここには何もなく神としての瀧に拝礼するとのこと。飛瀧神社拝所から見る瀧もいいのかなと思い行ってみた。残念ながら、霊験あらたかな大瀧の飛び散るしずくを浴びただけで神社から見る瀧と変わらなかった。
 

飛瀧神社と那智瀧 飛瀧神社拝所から見る那智瀧
飛瀧神社石碑 延命長寿のお瀧水


聖地「那智山」へと全長約600メートル、高低差約100メートルの石畳が続く「大門坂」。 霊場への入り口といわれた「振ヶ瀬橋(ふりがせばし)」、登り口にそびえる樹齢約800年の「夫婦杉」などがある。かつて坂の到着地点に大きな門があったことから、「大門坂」と呼ばれている。
わずか10分ほどだが歩いてみた。今だからこそ歩けるが、何もなかった1700年前の時代にここを通って神社を建てたとは昔の人は強いと思った。
 

大門坂(熊野古道入口) 鳥居

振ヶ瀬橋 夫婦杉
熊野古道燈籠 多富気(たふけ)王子社跡


本日の宿泊は南紀勝浦温泉ホテル浦島山上館。ここは陸続きだが、宿までの道路がないため船で渡るという面白い宿だ。洞窟の中に風呂があることでも有名。山の上に建つ山上館、ここから見る熊野灘の眺めはすばらしい。翌日ホテルの屋上に行ってみた。360度のパノラマが展開し熊野灘・勝浦港が一望できた。
 

南紀勝浦温泉船乗り場 ホテル浦島山上館
熊野灘に浮かぶ満月と朝日
勝浦港 熊野灘