伊勢神宮・紀伊半島旅行 車窓篇 その1 2013/09/19〜20


紀伊半島車窓篇。撮ってきた写真を見て思ったことは、紀伊半島も結構きれいな景色があるということでした。

まずは空港から伊勢までの車窓。中部国際空港連絡道路(セントレアライン)を通るルート。「セントレア」とは「中部」を表す"Central"と「空港」を表す"Airport"の文字を取り、"Centrair"としたという。伊勢湾を渡り最初に通過する「りんくう(臨空)」とは沖合の「空」港を「臨」む(臨空)対岸地区であることから名付けられたようだ。

知多半島道路を経由して伊勢湾岸自動車道に入ると間もなく左手に聚楽園大仏の後姿が見えてきた。像高18,79mの鉄筋コンクリート製で阿弥陀如来の大仏。1927年に開眼供養。当初信仰としての建立ではなく、観光的な目的が強かったが所有者が変わり、1983年に曹洞宗大仏寺の所有となっている。

聚楽園を過ぎ間もなく美しい3つの橋が見えてくる。いわゆる「名港トリトン」と呼ばれる橋(名港東大橋・名港中央大橋・名港西大橋)で、トリトンが海の神ポセイドンの息子であることや、「トリ」が「3つ」を意味する「tri-」に通じることからこの愛称が公募により選ばれたようだ。橋長は、それぞれ西から758m、1170m、700mに及び、世界的にも大規模な往復6車線の海上斜張橋梁群である。

東名阪自動車道に入り、四日市ICを過ぎる頃、右手に鎌ヶ岳が見えてくる。尖った山容が特徴的で、「鈴鹿の槍ヶ岳やマッターホルン」と呼ばれることもあるらしい。

伊勢自動車道に入り休憩のため立ち寄った安濃SAで面白いものを見かけた。「御木曳車(おきひきぐるま)」と呼ばれているもので、傍にあった立て札には≪「式年遷宮」にあたり御用材を外宮・内宮にお納めする「御木曳き」というお祭り行事に使われるもの≫と書かれてあった。

(9月19日撮影)
 

中部空港

セントレアライン りんくう

聚楽園大仏

名港東大橋

名港中央大橋

 名港西大橋

木曽川

鎌ヶ岳(1161m)

御木曳車(おきひきぐるま) 安濃SA

櫛田川(松阪市御麻生薗町付近)


次の日、志摩的矢から熊野に向かう車窓。鳥羽から伊勢二見鳥羽ラインに入ってまもなく右手の小高い丘に安土城が見えてくる。無論本物ではなく、伊勢安土桃山文化村の安土城天主閣で原寸大で再現したもの。

伊勢自動車道・紀勢自動車道を経て紀伊長島からは国道42号線を南下、尾鷲市に入ると変わったモニュメントが見えてきた。いろいろ調べてもこのモニュメントに関するデータはなかったが、どうも尾鷲節の踊りの姿に似ているようだ。

矢ノ川峠(やのことうげ)を過ぎ、大泊に入ると海が見えてきた。ここからは通称「熊野街道」。間もなく行くと左手に「獅子巌」が見えてきた。高さ約25メートル、周囲約210メートルあるという。獅子というよりは鬼にも似た形をしている。

(9月20日撮影)
 

安土城(伊勢桃山安土文化村)

宮川(大宮大台付近)

道の駅「紀伊長島マンボウ」木道

三浦付近

            尾鷲市坂場交差点              弓山トンネル手前   (尾鷲節ヤサーホーラエー)

矢ノ川峠(やのことうげ)

 猪ノ鼻 魔見ケ島

獅子巌


熊野玉大社から熊野本宮大社までの車窓。熊野川沿いに国道168号線を登る。熊野川をはさんで対岸は三重県熊野市県道740号線。このルート、実は2011年の台風12号で甚大な被害が出た場所である。三重県道740号線は今でも道路が寸断されている(熊野川町田長(たなご)付近の写真参照)。和歌山県側の国道168号線もしばらくの間寸断され孤立した状態が続いたようだ。

那智大瀧の裏側にあることから「那智の裏滝」といわれる「葵の滝」も写真のように大きく崩れ以前の美しさはない。

相賀(おうが)橋付近に見える岩、宮城県白石市小原にある「材木岩」に似ている。材木岩と同じ石英安山岩で,縦に長く伸びている様は柱状節理によるものと思われる。

(9月20日撮影)
 

相賀(おうが)橋付近

「葵の滝」の向かい

葵の滝(那智の裏滝)

熊野川町田長(たなご)付近

熊野川町田長(たなご)付近

瀞峡ウォータージェット船