紀伊半島車窓篇。撮ってきた写真を見て思ったことは、紀伊半島も結構きれいな景色があるということでした。
まずは空港から伊勢までの車窓。中部国際空港連絡道路(セントレアライン)を通るルート。「セントレア」とは「中部」を表す"Central"と「空港」を表す"Airport"の文字を取り、"Centrair"としたという。伊勢湾を渡り最初に通過する「りんくう(臨空)」とは沖合の「空」港を「臨」む(臨空)対岸地区であることから名付けられたようだ。
知多半島道路を経由して伊勢湾岸自動車道に入ると間もなく左手に聚楽園大仏の後姿が見えてきた。像高18,79mの鉄筋コンクリート製で阿弥陀如来の大仏。1927年に開眼供養。当初信仰としての建立ではなく、観光的な目的が強かったが所有者が変わり、1983年に曹洞宗大仏寺の所有となっている。
聚楽園を過ぎ間もなく美しい3つの橋が見えてくる。いわゆる「名港トリトン」と呼ばれる橋(名港東大橋・名港中央大橋・名港西大橋)で、トリトンが海の神ポセイドンの息子であることや、「トリ」が「3つ」を意味する「tri-」に通じることからこの愛称が公募により選ばれたようだ。橋長は、それぞれ西から758m、1170m、700mに及び、世界的にも大規模な往復6車線の海上斜張橋梁群である。
東名阪自動車道に入り、四日市ICを過ぎる頃、右手に鎌ヶ岳が見えてくる。尖った山容が特徴的で、「鈴鹿の槍ヶ岳やマッターホルン」と呼ばれることもあるらしい。
伊勢自動車道に入り休憩のため立ち寄った安濃SAで面白いものを見かけた。「御木曳車(おきひきぐるま)」と呼ばれているもので、傍にあった立て札には≪「式年遷宮」にあたり御用材を外宮・内宮にお納めする「御木曳き」というお祭り行事に使われるもの≫と書かれてあった。
(9月19日撮影)
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