最終日、最初に訪れたのは三島大吊り橋。眺めが良く富士山が見える絶景ポイントというセールスポイントに乗ってやってきた。当日は霧雨が降るあいにくの天気でまず富士山が見えない。確かに360度と言うわけでもないが辺り一面見渡せる所だが絶景と言うわけでもない。秋の紅葉のころなら何とか映えるような気もするが、特段生活するうえで必要性が全くないこの橋に40億円かけた意味が分からない。<富士山見えなければただの橋>そう思ったのはこの爺だけだったろうか。
次に向かったのが白糸の滝。以前、富士山巡りのツアーで来たときはここを素通りしたため、残念に思っていた所でもある。白糸の滝は2013年世界文化遺産登録された内の1つである。2014年グットデザイン賞受賞の滝見橋
を渡って滝壷近くまで行くとその壮大な眺めに圧倒される。高さ20m幅200mの湾曲した絶壁の全面にかかる白糸の滝は、本滝の一部を除いてそのほとんどが富士山の湧水。年間を通じて水温12℃、毎秒1.5トンの湧水から吹き出るマイナスイオンに包まれると疲れが一気に吹き飛んだ。
音止の滝は見学コースになかったため、見学できるとは思っていなかった所だが、行ってみてビックリ。白糸の滝を見学するためには必ず音止の滝を通り過ぎて行かなければならないのである。必然的に両方見学するようになっている。
この滝は白糸の滝とは対照的に勇壮な滝で、高さ25mの絶壁から轟音をとどろかせている。その昔、曾我兄弟が父の仇の工藤祐経(くどうすけつね)を討つ相談をしていた際、滝の音で声がさえぎられたため、しばし神に念じたところ一瞬滝の音が止んだという伝説からこの名が残されている。
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