この旅行の目的は今年で最後になるかもしれない神戸ルミナリエの見学である。
ところが出発直前の12月11日に爆弾低気圧が列島を席巻し、この影響で一部のイルミネーションが破壊されてしまい、最悪開催中止も頭をよぎったがそのまま続行され最終日までなんとか開催されるようだとの連絡がありホッとした。
大阪伊丹空港を降り最初に向かったのが阪神タイガーズの応援歌で有名な六甲山。中国自動車道、阪神高速7号北神戸線、六甲有料道路唐櫃南(からとみなみ)ICを経由して裏六甲ドライブウェイを上っていった。
途中、六甲山記念碑台があるという高台が見えた。 記念碑台とは六甲山開発の祖であるイギリス人アーサー・ヘスケス・グルームの記念碑が立てられたところ。標高795.6m。グラバー商会の出張員であった居留英国人アーサー・ヘスケス・グルームは私費を投じて六甲山へ植林や登山道整備を行い、当時の兵庫県知事であった服部一三などに砂防や植林の必要を説き、「六甲山村長」と呼ばれるようになっていた。
六甲ガーデンテラスについて目に付いたのが「見晴らしの塔」。ヨーロッパの古い建物をイメージして作られた展望台で高さ約11mある。
次は「六甲枝垂れ」。「枝垂れ」をイメージし、末広がりの円筒状のヒノキの板張り建築(幹、高さ約10m)で六角形を基本としたヒノキの枠(枝・葉)により構成される葉脈状の網目のドームが覆い尽くす形状の展望台である。
「見晴らしのデッキ」から見る神戸の町はすばらしい。ただこの日は霞がかかりはっきり見えなかったのが残念である。
六甲ガーデンテラスから六甲ケーブルに乗車するために六甲山上駅へと向かったがこれがなんとバス運転手さん泣かせの狭い道路で、慣れているとはいえよく運転するものだと感心した。
六甲山上駅から六甲ケーブル下駅までの距離およそ1.7km高低差493.3mを10分で駆け抜ける。本来ならばこの時期まだ紅葉が見られただろうに残念ながら11日の低気圧の影響でほとんどが落葉しており見られなかったのが残念でならない。
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