鹿児島

九州旅行２日目、鹿児島に到着し最初に見学したのが知覧特攻平和会館。沖縄での航空特攻作戦は、米軍主力が沖縄に上陸した１９４５年３月２６日から始まり、知覧からの出撃は第１次総攻撃（４月６日）から第１１次総攻撃（７月１９日）まで続き、全特攻作戦の死者１０３６名の内、約半数近くの４３９名が出撃しているとのこと。知覧基地で忘れてならないのが、鳥濱トメさんの存在。４０歳の時、経営していた富屋食堂が陸軍の指定食堂になったため、多くの飛行隊員が訪れるようになった。トメさんは階級の区別を全くせず全員に同じ料理を出したとのこと。また、特攻作戦が始まると特攻機の見送りを続けたほか、多くの隊員の面倒を見たことから「特攻の母」と呼ばれた。バスガイドさんによれば、献燈第１号は鳥濱トメさんだという。現在は町中に多くの献燈された燈籠が立ち並んでいる。戦後、特攻平和観音堂の建立に尽力し、建立後は観音堂参りがライフワークとなったようである。次の見学地、長崎鼻に向かう途中、車窓から池田湖（一時期＜イッシー＞騒動で有名になりました）、開聞岳を見ることができた。写真としては車窓からだったため、池田湖は出来が悪く、開聞岳（別名　薩摩富士）のみ掲載とします。開聞岳は薩摩半島南端に位置する火山で、２度の大噴火で８合目を境に２段式の山容となっている。薩摩半島最南端の長崎鼻にある灯台、昭和３２年（１９５７年）に完成したもの。ここは、竜宮伝説の地らしく、龍宮神社や浦島太郎の像がある。浜辺には亀が産卵の時、上陸してくると言う。夜は指宿温泉に宿泊。指宿名物「砂蒸し風呂」を体験してみた。かかとが非常に熱く感じたがその他はそれほどでもなく蒸されると言う感覚はしなかった。（５月２３日撮影）九州旅行３日目、西郷隆盛ゆかりの地、城山公園を見学。昨日、大噴火を起こした桜島のお陰で、市内は火山灰だらけ。カーショップの店員は懸命に水をかけ灰を落としていた。城山を見学する間、口にハンカチを覆っての見学となった。城山へ向かう途中の車窓から、島津家２８代当主１１代藩主島津齊彬公を祀る照国神社の鳥居が、間もなく左手には西郷隆盛像が見えた。城山に登る途中に西郷洞穴がある。この洞穴は、西南戦争の時、田原坂から敗走し、鹿児島に戻った西郷軍が最後の5日間を過ごしたところ。西郷隆盛はこの洞窟の中で自刃、桐野利秋（中村半次郎）らも壮烈な最期を遂げたという。桜島へは鹿児島港から桜島港までフェリー（桜島フェリー）で約１０分ほどで到着する。島は以外にも鹿児島市内よりも火山灰は少ない。また、噴煙を上げているにもかかわらず、爆発の音は全くしない。爆発音がとどろいているものと想像していただけに、静かに噴煙を上げている様は驚きだった。かつては文字通りの島だった櫻島は、現在、1914年（大正3年）の噴火により大隅半島と陸続きとなっており、大隈半島からはバスでの移動となった。（５月２４日撮影）

知覧特攻平和会館	ゼロ戦

特攻平和観音像	三角兵舎（隊員が特攻前日最後の時を過ごした場所）

富屋食堂	献燈された燈籠の立ち並ぶ町並み

特攻隊員とトメさんが道路を挟んで向かいあって立っている。隊員像には「とこしえに」、トメさん像には「やすらかに」と刻まれている。

太刀洗陸軍飛行学校知覧分教所（後の教育隊）門柱	トメさん献燈の第１号燈籠

開聞岳（かいもんだけ）　標高９２４ｍ

薩摩長崎鼻灯台	龍宮神社

浦島太郎像	亀が産卵すると言う海岸

照国神社	西郷隆盛像

西郷洞窟	城山公園から見た桜島

私学校跡記念碑（鹿児島医療センター）	西南戦争銃弾跡（鹿児島医療センター）

火口から高々と噴煙を上げる桜島