大橋は天王橋・丈の橋(現存していないようだ)とともに吉野三橋といわれる。
金峯山寺黒門(きんぷせんじくろもん)は吉野山への総門で、昔は公家、大名といえども馬や駕籠から降り、槍を伏せて通ったという。様式は城郭によく見られる高麗門。
弘願寺
は吉野山の黒門をくぐって最初にあるお寺。本尊は阿弥陀如来立像(県指定文化財)で鎌倉時代の正元2(1260)年の作。
歯痛に霊験があるといわれる関屋地蔵を祀っており、毎年6月4日には歯がため地蔵祭が行われる。
金峯山寺 銅の鳥居(重文)(きんぷせんじかねのとりい)
は黒門からの急坂を登りつめたところにある。高さ約7.5m、柱の周囲約3.3m、すべて銅製。1348(正平3)年に高師直の兵火で焼失したあと、室町時代に再建された。
正しくは発心門といい山上ヶ岳までの間に発心・修行・等覚・妙覚の四門があり、これが最初の門。行者たちはここから向こうを冥土と見たて、ひとつ門をくぐるごとに俗界を離れて修行する決心を強めていったという。
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