奈良県を巡る旅 薬師寺・法隆寺篇  2017/4/14

いよいよ今日から2日間ならの神社仏閣を巡る旅となる。空はほぼ快晴、絶好の花見日和だ。
最初の訪問先は薬師寺。途中山道脇に休ケ岡八幡宮という小さな神社があった。この時はさほど重要視しなかったが帰ってから調べてみて驚いた。寛平年間(889〜898)に大分県宇佐から現在地に勧請[かんじょう]されたもので、現在の社殿は慶長8年(1603)の建物という歴史的文化遺産とのこと。

薬師寺は法相宗(ほっそうしゅう)というあまり聞かない宗派の大本山。インドの思想を継承するものでインドから帰国した中国の玄奘(げんじょう)の弟子慈恩大師基によって開かれたという。平成10年、ユネスコ世界遺産に登録された。
         

薬師寺駐車場にて
休ケ岡八幡宮

      西塔         南門  東塔(解体修理中)

回廊から見る西塔 手水舎
中門(白鳳伽藍)
二天王像(中門)

西塔と西回廊(白鳳伽藍)

金堂(白鳳伽藍)
金堂(白鳳伽藍) 薬師如来台座(北面)模型

大講堂(白鳳伽藍)

東僧坊(白鳳伽藍) 鐘楼(白鳳伽藍)
大宝蔵殿(白鳳伽藍) 薄墨桜
礼門(玄奘三蔵院伽藍) 大唐西域壁画殿(玄奘三蔵院伽藍)
玄奘塔(玄奘三蔵院伽藍)
玄奘塔全景(玄奘三蔵院伽藍) 2枚の写真合成
西側の経堂(玄奘三蔵院伽藍) 東院堂(白鳳伽藍)
東回廊 白幕で覆われているのは工事中の東塔

   
続いてやってきたのが法隆寺。飛鳥時代の姿を現在に伝える世界最古の木造建築で平成5年、ユネスコ世界文化遺産に登録された。国宝・重文だけでも190件、約3000点に及ぶという。

南大門は法隆寺の玄関にあたる総門。創建時のものは永享7年(1435)に焼失し、永享10年(1438)に現在の門が再建された。南大門の階段下にある魚の形をした鯛石は<法隆寺の七不思議>のひとつ。どんなに雨が降ってもここまで水が上がったことはないという。

大講堂の傍らに鐘楼があったが、正岡子規の「柿食えば鐘が鳴るなり法隆寺」に詠われた鐘ではないようだ。法隆寺の時を告げる鐘は立ち入りが禁止されている西円堂の鐘とのこと。

金堂と大講堂を結ぶ線上に灯籠がある。この灯籠には徳川家の家紋 「三葉葵」と江戸幕府3代将軍・徳川家光の側室で、5代将軍・綱吉の生母桂昌院の実家・本庄家の家紋「九目結紋;ここのつめゆいもん」の刻印がある。

五重塔の上部の九輪に鎌が四本刺さっているがこれも<法隆寺の七不思議>のひとつ。 この鎌は落雷防止を祈願するもので、雷の魔物が塔に降りようとするのを防ぐためのものとされているが諸説がある。

四脚門は、門柱の前後に控柱を2本ずつ、左右合わせて4本立てたもの。四足門とも表記される。遺構として残るものは鎌倉時代以降のものだが、奈良時代から存在すると言われている。
   

南大門
鯛石 上土門・唐門
西大門方面 東大門方面・右手護摩堂
五重塔・右手中門(工事中) 回廊(西院伽藍)
金堂(法隆寺の御本尊が安置されている)と五重塔(西院伽藍)
大講堂(西院伽藍)
大講堂と鐘楼(西院伽藍) 鐘楼と灯籠(西院伽藍)
五重塔と枝垂れ桜(西院伽藍)
徳川家の家紋 「三葉葵」と本庄家の家紋「九目結紋」 九輪の鎌(五重塔)
大講堂の奥にある上御堂 廻廊から中門方面
馬屋 網封蔵(こうふうぞう)
西宝蔵             百済観音堂         東宝蔵 (大宝蔵院)
西院伽藍から東大門へ 東大門から東院伽藍へ
東大門(西院伽藍側) 東大門(東院伽藍側)
夢殿(東院伽藍)
四脚門(東院伽藍) 回廊(東院伽藍)にて
礼堂(東院伽藍) 鐘楼 (東院伽藍)