初めてやってきた鳴子温泉湯元吉祥。今年の10月にオープンしたばかり。玄関を入ると広いロビー、2階に会食会場へと向かう階段が目に付く。
受付を済ませ、風呂付特別室に向かう通路には竹細工が施されたミニ庭園が落ち着いた雰囲気を醸し出している。部屋に入るとまだ新しいためか心地よい木の香りがした。居間(和室)と寝室(ツインベットルーム)は別れており、それぞれ贅沢なくらい広いスペースをとっている。和室の前にはテラスがありそこからは広い中庭が見える。
テラスの右横に源泉掛け流しの風呂がある。源泉は熱く、流す量を間違えると熱すぎて入れなくなる。とりあえず大浴場へと向かったが、早いこともあってか誰もおらず広い温泉をひとり占め。ここは硫黄温泉、風呂に入っていると硫黄独特の匂いがし「温泉にきた〜っ」と言う思いがふつふつと湧いてきた。廊下を渡ってゆく露天風呂。山肌に隣接しており動物などが入ってこないか心配になった。
食事会場は間仕切りがあり個室風だ。食事は和食会席とセミバイキング。年寄りには会席料理だけでも十分な量だった。
夜10時半から1時間だけ開店するラーメン店。こういったところはうまくないとの先入観は見事に覆された。無料なのにその味は逸品。
テラス脇にある風呂へは何度入ったことか。まさに温泉漬け。贅沢な一時を過ごした。家に帰る車の中で妻がポツリと言った。「現実に戻らなければ」。
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