2年前に九州一周旅行で来た時、ツアーの設定から外れてしまった西九州。今回、思いがけず来ることができた。
初日は残念ながらどしゃ降りの雨、福岡空港から宿泊先の平戸までその雨は止むことがなかった。
福岡空港周辺ではすでに桜は散り始めており、菜の花も満開だった。伊万里までの写真は全て車窓からで悪天候の影響もあって写真の出来はいまひとつで残念としか言いようがない。
唐津市に入って最初に見えてきたのは神集島(かしわじま)。唐津市の北西部沖合約1kmに位置する人口600人、周囲7kmほどの離島である。島名は神功皇后の新羅出兵に際して行われた儀式に由来する。唐津市街地から見た島の形が台形であり、その形から軍艦島と呼ばれることもある。
次に見えてきた高島。唐津市の沖合い3キロメートルほどのところにある人口約400人の離島である。宝くじが当たるという評判の宝当神社があり、宝くじのシーズンには多くのファンが訪れる。
1度は見てみたかった虹の松原。唐津湾沿いに、虹の弧のように連なる松原。唐津藩初代藩主、寺沢志摩守広高が、防風・防潮林として植林したのが始まりで、全長5km、幅1kmにわたって続く松は、約100万本と言われている。
今では、三保の松原、気比の松原とともに日本三大松原の一つに数えられ、国の特別名勝に指定されている。だが、その景観の良さは車窓と悪天候の影響かよく分からなかった。松原の中をバスが通った。面白くない。松原は天橋立もそうだが遠くから見るのが良い。
松原に入る手前から鏡山が見えてきた。鏡山は標高284mの台形の山で、鏡山神社、展望台、池や公園などがある。山の所々から咲いている山桜が見えた。
松原を抜けると唐津城が見えてきた。唐津城は、豊臣秀吉の家臣、寺沢志摩守広高によって慶長7年(1602)から7年の歳月を費やして築城された。東西に伸びる松原が両翼を広げた鶴のように見えることから、
別名「舞鶴城」と呼ばれている。唐津城築城当初は、天守閣はなかったが、昭和41年に文化観光施設として天守閣が建てられた。
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