鶴岡・瀬波の旅  2007/06/05〜06

36年前の1971年6月、金もなく結婚した二人。当然新婚旅行の取止めも検討したが、近場ということで新婚旅行としてはおよそ不向きな佐渡を選んだ。その際、最初の宿泊先としたのが瀬波温泉。
佐渡へは金婚式の時に行こうと決めていて、今回、瀬波温泉を目指した。

国道47号線を西に進むと「道の駅高麗館 」がある。韓国風の建物が立ち並び、韓国の食材やお土産物などが売られていた。

その後、新婚旅行でも立ち寄った善宝寺 に向かった。
総門 は、信仰道場善寳寺への第一関門。安政三年(1856年)三十二世月巖不傳和尚代に再建された。床は石敷、材は欅で彩色は施されていない。十二支の他、立体的な彫刻で装飾されている四脚門。

山門は、久二年(1962年)三十三世中興月圓禅山和尚代に再建。総欅造り、銅板葺きの重厚な二重門。

五重塔は、魚鱗一切の大供養塔として明治十六年(1883年)、三十三世中興月圓禅山和尚の発願により、建立に着手。十年後の明治二十六年(1893年)三十四世別傳禅法和尚代に落成。高さ約38m、総欅造り、銅板葺きの大塔。

龍王殿は、善寳寺開山太年浄椿禅師が文安三年(1446年)創建と伝えられる。現建物は天保四年(1833年)再建された。

大寶館は、大正天皇の即位を記念して大正4年(1915)に建てられた、赤いドームと白壁が特徴の洋風建築物。
   

高麗館
総門(善宝寺 五重塔(善宝寺
龍王殿(善宝寺
本堂(善宝寺 山門(善宝寺
大寶館

  
笹川流れ(新潟県村上市) は国の名勝天然記念物(県立自然公園)に指定されており、見事な景観を誇る延長11キロメートルの海岸線。その名は、岩の間を盛り上がるように流れる潮流を、地元の名にちなんで付けられたという。
遊覧船に乗りその景観を見ながら、妻は盛んにウミネコに餌をやって楽しんでいた。

その日の宿泊ホテルを決める時、新婚旅行当時の写真を見ながら現在どのホテルだろうと観光協会にも尋ねいろいろ探したが、結局分からず当時宿泊しただろうと思われる付近のホテルを予約した。「大観荘せなみの湯」から見る夕日は最高でした。

帰路、再び鶴岡市を訪れた。
由豆佐売神社(ゆずさめじんじゃ)は、白雉元年(650年)の創祀という。もとは、観音堂、湯蔵権現、龍蔵権現などと呼ばれ、古くから湯田川温泉鎮護の神社として地元住民から崇拝され、数多くの文豪も訪れたという。

神社にある湯田川の乳イチョウ (ゆたがわのちちいちょう) は周囲約7.3m、高さ37mあり、大枝から数本の乳柱が垂れ下がるのでこの名があるが、雄株のため実はならないという。

井岡寺(いのおかじ・せいこうじ)の呼び名が二通りあるようで何故なのかいろいろ調べたが結局分からなかった。真言宗智山派で、 ご本尊は勢至(せいし)観世音菩薩。
   

ニタリ岩
君戻し岩 以下笹川流れ奇岩
瀬波温泉夕日(大観荘せなみの湯にて)
由豆佐売神社 湯田川の乳イチョウ(由豆佐売神社)
仁王門(井岡神社) 観音堂(井岡神社)