つくづくいい時季に来たと思った。少し遅いかなとも思ったが贅沢は言わない。倉敷を出て岡山自動車を北上、降車する賀陽インターチェンジ近くの吉備高原CC付近から見る県道57号線は、紅葉に彩られた山々を縫うように走っていた。
高梁市に着く直前のループ橋を見たとき、天城峠に向かう途中に見た河津七滝ループ橋を思い出した。
1996年、児童書として刊行された、あさのあつこ原作「バッテリー」は2006年に映画化されたが、ここはそのロケ地のひとつ。主人公・巧にオーディションを勝ち抜いた新人・林遣都。巧とバッテリーを組む豪役、巧の弟役にこちらも新人の山田健太と鎗田晟裕。また、巧の母親は天海祐希、父親は岸谷五朗、祖父役は菅原文太がそれぞれ演じている。そしてヒロイン・繭役には2005年“ミス・フェニックス”オーディションにおいてグランプリを受賞した蓮佛美沙子だという。
貸切バス発着所にあった父子像「とうさん」。
高梁市は童謡のまちづくりを目指しているようでこのブロンズ像も「歌うブロンズ像」とあり敷石を踏むと音楽が流れる仕組みになっているようだ。ただ父子像と書かれたの横に「とうさん」と書かれていたが、その意味が分からない。父子像でなぜ「とうさん」?
松山城登り口のふいご峠までは貸し切りバスもしくはタクシーで行くか、シャトルバス発着所まで車等で行きそこからシャトルバスに乗車するしかない。
途中からは道も整備されていて広くはなっているが、登り口は極めて細い山道だ。恐らく昔のままの道なのだろう。よくこんな道を通ってあのような城を建てたものだと驚かされる。
上太鼓丸跡と彫られた石柱があった場所は、高梁市観光協会・高梁市で出しているパンフレットから中太鼓丸跡と思われるが、上太鼓丸跡としては記述がなくここはどこかと考えてしまった。やむを得ず高梁市観光協会に問い合わせたところ、<正式には「上太鼓丸跡」であるが、いつの時点か不明だがパンフを作成した時、誤って「中太鼓丸跡」にしたらしい>とのことだった。その後、「中太鼓丸」として広く出回ってしまったためにパンフレットの訂正も石柱の撤去もできなくなってしまったのだろうと推測される。しかしながら誤りは誤りなので、市と観光協会にはパンフレットの訂正という勇気を持った対応をお願いしたい。
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